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書 道(毛筆による漢字、仮名)・・・芸術表現

 

ペン字習字(ボールペン、筆ペンなど)・・・生活技術の向上

毛筆とボールペン字はカルチャー教室などでは同じ「書道」のカテゴリーに入っていますが目指すところは違います。

 

書道と「道」が付く事からも分かるように文字を書く事のみならず、書く姿勢(精神)までも問われます。また、読みやすさや誰もが見て美しい文字を書く事はあくまでも基礎ととらえ、必ずしも目的ではありません。その先にある「芸術性」を磨く事を目指します。

ですから、平素は基礎の練習として昔の中国の人が書いた文字(古典と呼びます)を習い、形、筆の使い方、半紙への収め方を練習します。これはあくまでも「基礎」であり、お手本にそっくりに書けるようになる事が目的ではなく基本を身につける為の作業です。そこで養った基礎をベースに自分の表現したい事を自分なりの作品に仕上げることが最終的な目標と言えます。

 つまり、書によって表現される作品の優劣は1つの基準ではないのです。書道の会派により異なりますし、地域、年代でもその評価は変化するでしょう。

 

それに対して、ペン字の目的は明確です。ただひとつ、読みやすく誰が見ても「美しい」と思うような正しい文字を書けるようになる事です。書道が芸術なのに対して、ペン字(ボールペンやエンピツ、筆ペン)は生活技術の向上です。まずは正しく美しい文字を見て真似る事から始めて形を覚えます。覚えるまでに繰り返しが必要です。そのうちに美しい形をお手本を見ずに書けるようになれば一定の目標達成と言えます。

(ペン字や筆ペンでの芸術作品という形での芸術表現も有りますが毛筆に比べると少ないです)

 

 

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